腸内環境を改善するために食事で摂りたい2つのもの

腸内環境を
改善するために
食事で摂りたい2つのもの

2018.01.12  |  カテゴリ:食生活

「腸は第二の脳」と言われるほど人間にとって重要な器官です。最近、腸の重要さが見直され、テレビなどでも頻繁に特集が組まれるなど、注目度が高まっています。健康のためにも美容のためにも腸内環境を整えることが大切です。今回はこの腸内環境について紐解いていきます。

100兆個を超える腸内細菌

腸内細菌は食物繊維を原料にして短鎖脂肪酸という物質を作り出します。この短鎖脂肪酸は、脂肪細胞が肥大化するのを抑える働きがあるという研究結果もあり、肥満を防ぐ効果に注目が高まっています。

有用菌を含む発酵食品が腸内環境に影響

また、腸内環境に良い影響を及ぼす食事のひとつに、発酵食品があります。発酵食品には有用菌(プロバイオティクス)と呼ばれる菌が含まれています。ヨーグルトなどが有名ですが、味噌やぬか漬け、納豆、キムチ、ザワークラウトなども多くの有用菌を含む発酵食品です。有用菌は必ずしも腸内に残って常駐する、いわゆる常在菌ではありませんが、その菌が腸を通るときに腸内フローラに良い影響を与え、腸内環境を改善に導くといわれています。

腸内にはたくさんの細菌が住みついています。大腸には数百種類、数にしてなんと100兆個を超える細菌が暮らしています。この状況を「人間は細菌の詰まった1本の管」と表現する研究者もいるほどです。これらの菌はお互いに影響しあいながら存在していて、細菌が腸内に築いている生態系を「腸内フローラ(マイクロバイオーム)」と呼びます。「フローラ」とはお花畑のようなさまざまな植物が群生している様子を指し、まさに腸内はさまざまな細菌が咲き乱れているような状態なのです。

よく腸内細菌を「善玉菌」「悪玉菌」と呼び分けることがありますが、実は「善い働きしかしない菌」「悪い働きしかしない菌」はあまりありません。細菌同士がお互いに影響し合って複雑な相をなして働きあっているので、同じ細菌でも状況次第で、人の健康に対して良くも悪くも働く可能性があるのです。

腸内細菌は全部で1~2kg程度あって、常に新しい菌が生まれています。余分な分はどうなるのでしょうか?そう、便として排出されます。水分を除いた便の3分の1が腸内細菌なのです。

細菌のエサ、食物繊維で腸内環境を改善

その腸内フローラが存在している環境が「腸内環境」です。腸内フローラを良い状態に保つためには、腸内環境を整えることが欠かせません。私たちが健康に生きていくため良い環境が必要なように、腸内を細菌にとって良い環境にすることが重要なのです。

腸内細菌にとって良い環境とは、まず腸内細菌が生きていくためのエサが豊富であること。腸内細菌のエサ、それは食物繊維(水溶性)です。健康的な食生活に野菜が欠かせないのは、栄養バランスやカロリーからの視点ももちろんありますが、食物繊維(水溶性)を摂ることで腸内環境を改善できるという側面も大きいのです。

毎日の食事は腸内の改善に大きく影響します。今食べているものが腸内環境にどんな効果があるかを意識しながら食べると、野菜を食べることもより一層楽しくなりそうです。腸内環境の改善に役立つ2つのもの、食物繊維や発酵食品を毎日の食事に積極的に取り入れて、バランスの良い腸内フローラが育つ腸内環境をつくりましょう。

参考
早川書房「腸科学」ジャスティン・ソネンバーグ エリカ・ソネンバーグ
主婦と生活社「腸内フローラ10の真実」NHKスペシャル取材班

 

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