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世界一長く座っている日本人をスタンディングデスクが救う?

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2022年1月18日 / 更新:2022年6月14日

最近企業でも導入が増えているという「スタンディングデスク」。カウンターのような高いデスクで立って仕事をするスタイルは、どんなメリットがあるのでしょうか。仕事面、健康面などスタンディングスタイルで働く影響を考えてみましょう。

スタンディングデスクはなぜ登場した?

そもそもスタンディングデスクが話題になったのは2000年以降。欧米諸国で“座りすぎ”への悪影響が言われるようになったのがきっかけでした。特にオーストラリアでは官民一体で座りすぎに警鐘を鳴らすキャンペーンを展開しています。その背景となったのが、座位行動研究の第一人者であるシドニー大学のネヴィル・オーウェン博士の調査結果 でした。22万人を約3年にわたって追跡調査し、座っている時間が1日4時間未満の人に比べて、11時間以上の人は死亡するリスクが40%も高いという調査結果を得ました。

立ったり歩いたりしているときは足の筋肉が働いて、血液の糖や中-性脂肪がエネルギーとして消費されて代謝が盛んにおこなわれますが、座ったままで足の筋肉が活動しないとその代謝がおこなわれにくくなります。座った状態が長く続くことで血流が悪化してドロドロになり、様々な疾病リスクが高まると、ネヴィル・オーウェン博士は指摘しています。ふくらはぎはその血液を心臓に押し戻す働きから「第二の心臓」とも呼ばれていますが、長く座ったままだとそのふくらはぎの活動が停止状態になることが問題と言えそうです。

一方、シドニー大学の研究者が世界20か国を対象に1日に座っている時間を調査したところ、最も長時間座って過ごしているのはなんと日本人ということがわかりました。調査の平均値が5時間だったのに対して、日本人は1日7時間も座っているという結果だったということです。

メリットいっぱいのスタンディングデスク

長時間座ったままで過ごすリスクを少しでも軽減しようと取り入れられたのが「スタンディングデスク」です。座り過ぎを防ぎ、立って仕事をすることで、座ったまま長時間仕事をしているときになりがちな肩こり、腰痛などを軽減する働きがあると、スタンディングデスクを導入する企業やPCワーカーが増えています。

スタンディングデスクの主なメリットは、もちろん座っている時間を短くすることもありますが、仕事中の立ったり座ったり、いわゆる「よっこらしょ」とすることがなくなるので、アクティブに働けるというポイントもあるようです。コピーを取りに行ったり、誰かのところに話に行ったりと、デスクから離れて行動に移しやすいというのは健康面でのメリットも高そうです。また昼食後座って仕事しているとどうしても眠くなってしまう人のリフレッシュにもよい効果があります。

一方で、ミーティングにスタンディングスタイルを取り入れている企業もあります。これは個人のワークスペースがスタンディングスタイルになっているのとは異なり、ミーティングの効率化や、議論の活発化など、健康面よりも業務効率を重視した理由が多いようです。

スタンディングデスクはこんな人におすすめ

座っていると猫背になったり姿勢が崩れがちな人にも、スタンディングデスクで仕事をするメリットがあります。但し、スタンディングデスクがその人にとって正しい高さに設定されていることが重要です。基本的には立った時の肘の高さが基準になります。履いている靴の高さ(厚み)も影響するので注意が必要です。そういった意味で、スタンディングデスクは高さが柔軟に変えられるものが良いようです。

けれども、どんな場合でもスタンディングデスクがベストというわけではなさそうです。業務内容によって、立った方がはかどるもの、座った方が集中できるものがあるようです。スタンディングデスクは、決して「立って仕事をすることが良いから」というものではなく、座っている時間を短くしたり、業務の内容に合わせたりして活用するのが理想的と言えそうです。

話題のスタンディングデスクは、座ったままの時間が長い人や、長時間座っていることでどこかしら不調を感じる人、よりアクティブに仕事をしたい人に大きなメリットがありそうです。機会を見つけて、まずはトライしてみましょう。

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